いつもの花広場
気持ちよく晴れた日は、
恒例の手賀沼ポタリングへ。
いつもの花広場(と勝手に呼んでいる場所)で自転車を停める、
足を踏み入れると咲いている花たちが以前とは入れ替わっていて違う景色に。
ここはいつ来てもいろいろな花が咲いていて、
時間の経過と共にさまざまな花を見ることができるので結構楽しい。
ポタの度に花の写真を撮っているわりに一向にその名前がわからない状態だったけど、
今回はGoogle画像検索で調べてそれぞれの花のことも載せていこうかなと思っている。
ただそこは知識不足ゆえ間違っているものもあるかもしれないけれど、
まあそれはそれで詳しい方はそれを楽しんでいただければ。
シラー・ペルビアナ
最初に目を惹いたのが和名オオルツボ(大蔓穂)、
学名はScilla peruviana。
なんとなく見た目が南国に咲いている花という感じがするけれど、
地中海原産らしい。
外側から段々と咲いていくのだろうか?
全部咲くとどんな感じになるのかがとても気になる。
もしかすると紫陽花っぽい感じになりそうな気がするんだけど、
どうなんだろう?
ちなみに『Scilla』はギリシャ語の『skyllo(有害)』が語源のようで、
これは地下茎部分が有毒であることからみたいだ。
とにかく色と形がとてもキレイで、
とても印象に残る花だ。
マーガレットとフランスギク
それにしても花ってパッと見は似ていても実は違っていたり、
知識がないと見分けが付かないものが結構あることに気付いた。
詳しい方ならそんなことはないだろうけど、
ボクの場合は今まで殆どただ眺めていただけだからね。
例えばマーガレットとフランスギク、
似ているようだけど違う。
これは葉っぱ的にはマーガレットなのかな?
しかもその葉は細いからマーガレットの一種チェルシーガールかもしれない。
マーガレットの和名はモクシュンギク(木春菊)、
学名Argyranthemum frutescens。
和名はそのまま葉が春菊っぽいからなんだろうけど、
この細い葉だとそこまで春菊っぽくはない。
こちらは葉っぱが上のものとは少し違う感じなんだけど、
これがフランス菊なんだろうか?
和名フランスギク(仏蘭西菊)、
学名Leucanthemum vulgare。
中央の黄色い花柱と細長い白い花びらのコントラストがキレイなこの見た目だと、
どれもがマーガレットだと思っていたから新たな発見だった。
アヤメとショウブとカキツバタ
アヤメとショウブ、
そしてカキツバタも何だかわかりにくいよな。
でもこれは花びらの根元が網目になっていから、
多分アヤメなんだろうな。
アヤメは漢字で書くと菖蒲とか文目とか綾目で、
学名はIris sanguinea。
菖蒲はアヤメとも読むし、
ショウブとも読むから余計にややこしい。
花びらの根元に黄色い斑紋があるものが、
ショウブみたいだ。
ショウブは正式にはハナショウブで漢字だと花菖蒲、
学名はIris ensata。
こちらは過去に撮った写真があってこんな感じだけど、
確かに根本には黄色い斑紋がある。
ちなみに花びらの根元に白い模様があるのがカキツバタで、
いずれ菖蒲か杜若というようにとても似ている。
カキツバタは漢字だと燕子花とか杜若で、
学名はIris laevigata。
残念ながら、
こちらの写真はなかったので今のところ未掲載。
ヒルザキツキミソウ
こちらはヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)かな?
学名はOenothera speciosa。
もしかするとアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)?とも思ったけれど、
雌しべの先端が十字形だから多分ヒルザキツキミソウなんだろう。
遊歩道で見掛けたこちらは似ているけど、
これがアカバナユウゲショウなんだろう。
赤花夕化粧という名前に反して、
実際は昼間から咲いている。
学名は、
Oenothera rosea。
ルリサジ
これはわかり易いルリジサ(ボリジ)、
漢字だと瑠璃苣でポリジは英名Borage。
ハーブの一種で、
学名はBorago officinalis。
古代ローマ時代には薬草として用いられていたらしく、
中世では強壮効果があると騎士が士気を高めるために煎じて飲んでいたそうだ。
実際カリウムやカルシウムが豊富に含まれていて副腎を強化する働きや、
アドレナリンの分泌を促す効果が確認されいるみたいだ。
花の青がとてもキレイだが、
染料としても用いられていたようだが今はどうなんだろう?
イキシア・パノラマ
これは南アフリカに40~50種ほどの原種があるというイキシアで良いのかな?
画像検索だとユリの花ばかり出てきたんだけど。
多分だが、
これはイキシア・パノラマというやつなんだろう。
イキシアは和名ヤリスイセン(槍水仙)、
学名はIxia。
淡いピンクから中心に向けて濃桃色になっていく感じが、
なかなか可愛らしくキレイだ。
ドッグローズ(ロサ・カニナ)
これはイヌバラ(犬薔薇)で良いのかな?
学名Rosa canina。
薔薇の原種の1つで、
果実はローズヒップと呼ばれてビタミンCなどの抗酸化物質が多く含まれている。
ビタミンCが豊富で食用油やジャムなどに用いられる他、
スキンケアにも用いられる。
ハルジオン
これはハルジオン(春紫菀)かな?
学名はErigeron philadelphicus。
松任谷由美の曲に『ハルジョオン・ヒメジョオン』ってあったけど、
そのハルジオンでしょ。
ハルジョオンは韻を踏むためにジオンではなくジョオンにしたんだろうけど、
歌詞にはハルジョオンは出てこなかったはずだ。
ハルジオンとヒメジョオンも似ているけど、
花びらの幅の違いで見分けられる。
ハルジオンの方は花弁の幅が狭くて、
ヒメジョオンの方は花弁の幅があるのだ。
フロリバンダ・ローズ
薔薇の樹の分類には自立できるタイプとできないタイプとその中間があって、
フロリバンダはその中の自立タイプ。
アメリカで名付けられた系統名で、
『花束』を意味しているそうだ。
この系統にはいろいろとかなりの種類があるので、
これが何なのかは定かではないがアイスバーグっぽいけどどうなんだろう?
ヤグルマギク
ヤグルマギク(矢車菊)だよね?
学名はCentaurea cyanus。
和名の由来は葉の形が鯉のぼりの矢車に似ているところからきているらしく、
英名のコーンフラワー(Corn flower)は種子が穀物に混入して外国に運ばれることからきているそうだ。
きれいな青紫色はコーンフラワーブルーと呼ばれていて本当にキレイな色、
最高級のサファイアの濃い青色を表す色でもある。
オオデマリ
オオデマリ (大手毬)、
学名はViburnum plicatum var. plicatum f. plicatum。
一見紫陽花のようだけど、
時期的にはまだ早いわけで。
でも似ているから、
写真で紫陽花だよと言われればそうなのかなと思ってしまう。
というわけで…
手賀沼遊歩道沿いにある勝手に花広場と呼んでいる場所に咲いていた花々、
今回は何という花なのか?を調べながら書いてみた。
これが知らないだけに結構時間がかかるわけで、
でもまあ知らなかったことを知るのは悪くない。
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