手賀沼自然ふれあい緑道藤姫伝説巡り

手賀沼自然ふれあい緑道を走っていると、ところどころに石碑やパネルがいろいろあるのは以前1度紹介済み。

その時に別の機会に、とした『藤姫伝説碑』が今回の手賀沼ホッピング。

藤姫伝説巡り

▲ 藤姫伝説(其の)表(秋)

この石碑のスタートは手賀沼自然ふれあい緑道のゴール/出発点の1つ北柏橋から少し行った左手のところ。大堀川沿い。北千葉導水路の空気弁室のデッキの横にある。

其の壱から其の伍までは全て空気弁室のデッキの傍。

手賀沼自然ふれあい緑道には、この空気弁室を休憩ができるようなしつらえにしている場所がいくつもある。ただ最近はデッキの上のベンチにロープが張られて座れなくなっているものも多い。

予算がないからなのかどうかはわからないが、ずっと放置しっぱなしではなく、そろそろ何とかしてほしいと思う。かつて蓮の群生のところの桟橋もそうだ。

お金がないのなら、もしかしたらもう何かしらの対策を打っているのかもしれないけれど、クラウドファンディングとかいろいろ方法はありそうなんだけどな。

さて、藤姫伝説の石碑だった。これは全部で六つあって、それぞれ異なる形をしており、彫られている模様も違っている。

裏側には伝説が小出しに彫られていて、それを順番に読んでいくようになっている。よくある話と言えばそうなんだけどこれを見つけて読みながらゆっくり走るのもなかなか楽しい。

まあ自転車で周るよりもウォーキングの方が良いかもしれないけどね。では順番に周って行こう。

藤姫伝説其の壱

それで最初のはこんな感じ。

▲ 藤姫伝説(其の)表(夏)
▲ 藤姫伝説(其の) 裏(秋)
▲ 藤姫伝説(其の) 裏(夏)

藤姫伝説(其の壱)

むかし、手賀沼のほとりに我孫子五郎の館があり、ここに藤姫というそれはそれは美しい姫がいました。

沼の反対がわに戸張弾正の館がありその息子の一人に若狭之介というりりしい若者がいて、両方の親が将来は一緒にしようと決めた仲でした。

だれもがうらやむそんな二人を藤姫のまま母だけがよろこばずに強くきらっていました。

藤姫

藤姫伝説

確か足利時代後期にこのあたりを領有していた我孫子城主が我孫子五郎左衛門だったはずだ。

戸張弾正は『鼻喰い田』の中にも登場している戸張城主。

どちらも実在したのかどうか?はハッキリしていないけれど、まあ伝説の中の登場人物だからね。

意地悪なまま母が登場する。美しい藤姫をいじめるに違いない。

藤姫伝説其の弐

其の弐も空気弁室のデッキの横にあるのでわかり易い。

▲ 藤姫伝説(其の弐)表(秋)
▲ 藤姫伝説(其の弐)表(夏)
▲ 藤姫伝説(其の弐)裏(秋)
▲ 藤姫伝説(其の弐)裏(夏)

 藤姫伝説(其の弐)

二人の仲のよいことをきらっていた藤姫のまま母は若狭之介が藤姫に会いにやってくる道に待ちぶせをしてとうとう殺してしまいました。

その亡がらを沼に捨てさせて、藤姫に「若狭之介の亡きがらを沼で見たものがいるそうだよ」と耳打ちすると「せめて亡きがらなりとこの手でお墓に入れて差し上げたい」と一も二もなく探しに行くことにしました。

藤姫

藤姫伝説

意地悪なまま母はいじめるどころか藤姫の結婚予定の若狭之介を殺しちゃうんだな。意地悪どころの話ではない。怖い怖い。

そして藤姫を沼へと誘導するんだからわかり易い展開が想像出来る。

藤姫伝説其の参

其の参は其の弐のすぐ近くにある。ここまでは大堀川沿いだ。

▲ 藤姫伝説(其の参)表(秋)
▲ 藤姫伝説(其の参)表(夏)
▲ 藤姫伝説(其の参)表(秋)
▲ 藤姫伝説(其の参)裏(夏)

藤姫伝説(其の参)

「よくないことが起こりそうだ」と心配する姫のお付き人たちの止めるのを振り切って、ただ1人若狭之介の亡がらが浮いていたとまま母が教えたあたりに、舟をこぎだしたところ恐ろしいまま母はひそかに舟の底に穴を開けさせていたため姫の舟は沼の一番深いところで沈みはじめました。

助けを求める姫にまま母は「おろかな姫よ死ぬがいい」と笑いました。

藤姫

藤姫伝説

案の定、意地悪というより犯罪者であるまま母は藤姫まで手にかける。想像通りの展開ではあるが、結構酷い話だ。

それにしても姫のお付きの人たちも嫌な予感がしたんだったら、姫一人に振り切られないでほしいところだが、それだと物語は進まないか。

藤姫伝説其の四

其の四は柏ふるさと公園を抜けたところ。

▲ 藤姫伝説(其の四)表(秋)
▲ 藤姫伝説(其の四)表(夏)
▲ 藤姫伝説(其の四)表(秋)
▲ 藤姫伝説(其の四)裏(夏)

藤姫伝説(其の四)

うたがうことを知らなかった姫も、これですべてがわかり「おぼえているがいい」と叫んで沼に舟とともに消えていきました。

心にけがれのない姫だけにだまされて殺されたことにそのうらみも大きく、姫の体は沼の底に着くと、みるみるまに三丈余りもある大蛇の姿に変化し水柱とともに水面に浮かび上がるとまだ岸にいたまま母を一飲みで殺してしまいました。

藤姫

藤姫伝説

美しい藤姫が三丈余りもある大蛇の姿になってしまう。これは悲劇だ。そしてまま母を一飲みしてしまう。あっさりと話は進んでいくがまあ仕方がない。

藤姫伝説其の伍

其の伍は集音ベンチの先だ。

▲ 藤姫伝説(其の伍)表(秋)
▲ 藤姫伝説(其の伍)表(夏)
▲ 藤姫伝説(其の伍)裏(秋)
▲ 藤姫伝説(其の伍)裏(夏)

藤姫伝説(其の伍)

姫のうらみから生まれた大蛇が、沼に近づくものすべてを沼に引き込んでしまうことに漁師たちが困っていると、旅の山伏が通りかかって、「大蛇ののろいをときましょう」といって祈ったところ、大蛇が沼から現れお経を投げつけると、のたうちながら沼に逃げ込んでいきました。

山伏は藤姫ののろいを封ずるために柱を1本沼に向って投げ込みました。

藤姫

藤姫伝説

うらみから生まれた大蛇とはいえ、沼に近づく罪もない人を沼に引きずり込んで漁師たちを困らせるのはちょっと違うぞと思うが、それだけうらみが大きかったということなんだろう。いよいよクライマクスだ。

藤姫伝説其の六

其の六は空気弁室の傍ではなく、道脇にある。

▲ 藤姫伝説(其の六)表(秋)
▲ 藤姫伝説(其の六)表(夏)
▲ 藤姫伝説(其の六)裏(秋)
▲ 藤姫伝説(其の六)裏(夏)

藤姫伝説(其の六)

不思議なことに、水しぶきを上げた柱が一瞬のうちに大きなウナギに変わってしまいました。

大ウナギはひとはねすると沼の底深くもぐって、それから大蛇はもちろん藤姫のおん念は一切現れなくなり、猟師たちは安心して魚をとることができるようになりました。

それからは「手賀沼の大ウナギは守り神なので捕らえたり追ったりしてはなんねいぞ」と言い伝えてきました。

藤姫

藤姫伝説

大蛇は大ウナギになって沼の守り神になった。めでたしめでたし。

手賀沼の主

この最後の石碑の近くにある東屋のところに『手賀沼の主』の石碑があって、十字にクロスした大ウナギがいる。以前にも出てきたやつだね。

▲ 手賀沼の主(石碑)
▲ 手賀沼の主(北)
▲ 手賀沼の主(東)

というわけで…

藤姫伝説の石碑の紹介でした。この石碑、最初は裏に物語があるのを知らないで、何故ヘビのオブジェが点在しているのだろう?と疑問に思っていたものだ。でも物語を発見して意味がわかった。

今ではただ通り過ぎるだけになったけど、それでもそれぞれを通る時にこの物語を思い出す。なぜかとても印象に残っているのだ。

まだちゃんと見たことがない方は1度は順番に読んでいってみてほしい。

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藤姫伝説碑 - Google マイマップ
藤姫伝説碑

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