岡発戸 八幡神社
今回の新四国相馬霊場八十八ヶ所と周辺スポットポタリングは、
我孫子市岡発戸地区から。
白泉寺のお隣にある、
岡発戸 八幡神社。
概要
この八幡神社は、
300年以上も昔々の正徳4年（1714）の創建と伝えられる。
古来若宮八幡と称され、
近隣には八幡井戸がある。
御祭神は誉田別命（ほんだわけのみこと）・素戔嗚尊（すさのおのみこと）、
そして武甕槌命（たけみかづちのみこと）。
鳥居周りの石造物
現在の鳥居はまだ新しく、
令和三年（2021年）岡発戸氏子中奉納のものだ。
以前は赤い木造の両部鳥居だったみたいだけれど、
新しくなってしまったのだな。
境内には、
様々な石造物がある。
先ず鳥居付近にあるのが、
コレ。
側面の文政十三年寅三月（1830年）とハッキリ読めるのに、
正面が何だか全くわからない。
これも、
不明のもの。
それと、
天保三年（1832年）の道祖神。
手水鉢は、
安政五年（1858年）のもの。
参道右手の石造物
参道の右手には、
庚申塔が並んでいる。
宝暦六年（1756年）、
文字青面金剛塔。
台座には三猿と思いきや、
一猿に一鶏という初めてのスタイル。
しかも、
見猿でも聞か猿でも言わ猿でもない。
と思ったのだが、
よくよく見ると何となく他の猿も見えるような見えないような。
ハッキリとわかるお猿の右手のところに、
言わ猿がいるようないないような。
鶏の尾の上の方には、
聞か猿がいるようないないような。
でも三猿だとしても、
鶏と一緒で規則正しく並んでいないタイプは多分初めて見たかもしれない。
その隣は、
元禄五年（1692年）の三猿庚申塔。
ハッキリと残っている三猿は、
いずれも正面向きのもの。
その隣には、
享保十八年（1733年）の六臂でショケラ持ちの青面金剛塔。
右の方に青面金剛菩薩と彫られているもので、
青面金剛に菩薩と付くのはこれまた初めてのもの。
このショケラ、
持たれているというよりはしがみついているように見える。
剥離が進んでいて、
お顔がハッキリしない。
三猿は、
いずれも正面向きだけれど右以外はよくあるきれいな菱形の腕と足にはなっていない。
その隣も、
享保三年（1718年）の六臂合掌型青面金剛塔。
古い割に結構きちんと残っているけれど、
青面金剛のお顔はこちらもハッキリしてない。
邪鬼は、
かなりきちんと残っている。
三猿は？と言えば、
これも案外ハッキリとしていて正面向きで腕と足できれいな菱形。
その隣は、
文字庚申塔が3×3で固まっている。
弘化～嘉永の庚申塔が並んでいるが、
これって百庚申の一部のような感じもするけどどうなんだろう？
その奥には、
やはり文字庚申塔の間に出てくる青面金剛塔なのかもしれない。
どちらも、
二手みたいだ。
更に、
文化六年（1809年）の文字青面金剛塔が2基続く。
その先には境内社などで、
例えば大杉殿石祠。
側面に明治九（1876年）子九月再建立之と刻まれた、
疱瘡神。
文政九年（1826年）廿三夜供養塔と、
不明の石祠…扉に梅があるので天神社かな？
稲荷神社の石塔と、
奥が稲荷大神の石祠。
元文五年（1740年）の庚申天正月吉日岡発戸村はよく読めるのに、
中の文字は消えてしまっている不明の石祠。
白山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神、
白山妙理大権現を祀った天明八年（1788年）の石祠。
明治七年（1874年）、
不明の石祠。
伊勢巡拝記念碑や、
富士大山登山記念碑が並ぶ。
こちらの富士大山登山記念碑には、
富士山から持ち帰ったものだろうか？石が2つ台座に埋め込まれている。
本殿裏には、
三峯神社碑。
昔は建物もあったらしいが、
今は石碑だけ。
本殿
拝殿・相の間の奥には、
朱色の残り具合がなかなか良い味を出している本殿。
彫刻は少ないんだけど、
わりと良い状態だ。
過去の扁額だろか？
高欄付の廻縁に置かれている。
というわけで…
新四国相馬霊場八十八ヶ所と、
周辺スポットポタリング。
今回は、
22番札所の岡発戸白泉寺のお隣。
300年以上も昔々の正徳4年（1714）の創建と伝えられる、
岡発戸八幡神社。
この白泉寺と八幡神社のどちらの敷地になるかわからないところに、
待道大権現が祀られているんだけどこれは次回に。
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