新木 太子堂
新四国相馬霊場八十八ヶ所と周辺スポットポタリング、
今回は我孫子市新木地区から。
周辺スポットということで、
太子堂と周辺。
新木地区77番札所の葺不合神社からなら、
国道365号線沿いを走れば自転車で3.4分で行けちゃうところ。
概要
太子堂の創建年代は不詳ながら、
石碑や石祠の銘から江戸時代中期には既に祀られていたのではないかという。
石造物
太子堂入口には、
天明二年(1782年)の六地蔵や宝永三年(1706年)の地蔵塔が並んでいる。
境内左手には、
太子堂ではなくて大師堂。
どうやらこの大師堂は、
相馬霊場創設当時に太子掛所としてつくられたもののようだ。
中には、
文化四年(1807年)の石造大師像が安置されている。
大師堂向かって左脇には、
万人講と刻まれた明治十年(1877年)の手水鉢。
その先には、
四國土佐國とある石塔。
右手には、
八幡大菩薩塔と文化八年(1811年)の馬頭観世音塔。
太子堂左手前には、
不明の石祠。
太子堂裏手の方には、
墓石に混ざって寛政十一年(1799年)の十九夜講中二十四人と刻まれた如意輪塔。
多分探せばもう少しありそうだが、
墓石と一緒なのでスルー。
太子堂
太子堂は、
正面の扉の上の小壁(扁額の奥)に鏝絵の龍。
堂内は畳敷で奥の中央一間分を張り出して、
そこに聖徳太子の十六歳孝養像が安置してある。
像は髪を美豆良に結い法服に袈裟を着け玉眼で、
彩色がなかなか美しい。
堂内には他に、
厨子入の木造阿弥陀如来坐像や百万遍用の墨摺六字名号の軸などがあるが荒れた感じではある。
太子堂近くの道沿いの石造物
太子堂境内の近くの道路沿いには、
大正三年(1914年)の新四國大師と刻まれた石塔。
やはり道沿いに、
宝暦五年(1755年)の道祖神の石祠がある。
導師芝原村龍泉寺 別當新木村地蔵院と読めるが、
近くの25番札所地蔵院のあるべきものなのか?はよくわからない。
そして、
道に背を向けて斜面にあるのが宝永五年(1708年)の六地蔵。
三基ずつ並んでいて、
真ん中には宝永五年(1708年)の阿弥陀様。
奉造立釈迦牟尼佛妙典六十六部納経と刻まれていて、
とてもきれいに残っている。
というわけで…
今回の新四国相馬霊場八十八ヶ所と周辺スポットポタリングは、
札所ではなくて新木地区の周辺スポット。
新木地区77番札所の葺不合神社からなら、
国道365号線沿いを走れば自転車で3.4分で行けちゃうところ。
石造物はそんなにいろいろあるわけではないけれど、
ここはやはり立ち寄っておきたいところだ。
コメント