古墳巡りポタへ
子の神古墳群の中の残っている1つ、『瀧井幸作仮寓跡(寿古墳公園)』にある5号墳の墳丘を見たが、その時にそういえばこのあたりには随分と沢山の古墳があったということを急に思い出した。
手賀沼周辺にはいくつもの古墳が発見されている。
ただ残念ながら、既に消滅してしまっているものも多い。それでもまだ、あちこちに残っているものだってあるのだ。
せっかく大昔(本当に大昔だ)の人たちが残したものを間近で見ることができるのだから、時々自転車で巡ってみようかなと思う。
こんなことを言うときっと古墳マニアの方からお叱りを受けるかもしれないが、正直言って、古墳ってただ土が盛り上がっているだけ?のような気もするし(中にはそれすらないものもある。いきなり最初の今回がそうだ)、それを巡ったところで面白いのかどうか?はちょっとわからない。
出土品がそれぞれの場所にあればそれなりに楽しいだろうけど、実際にはそんなことあり得ないしね。
でもせっかく近くにあるんだから取り敢えず始めて、時々アップしていくことにする。
高野山桃山公園
それで、最初に行ってみたのは高野山桃山公園。
ここは大きくは3つのゾーンに分かれている。
気持ちの良い芝生広場。
手賀沼を割と近くに眺められる高台。
そして崖下にある湧水を使ったビオトープ。
ビオトーブと小路を挟んだ手賀沼ふれあいライン脇には無料駐車場がある。
車で来たらそこに停めると良い。20台くらいのスペースがあるのだが、大概は空いているから駐車できないということは先ずないはずだ。
一応『高野山桃山公園駐車場』となっているが、ただ駐車して車の中で休憩に使っている人もたまに見掛けたりする。
ここに車を停めた場合、公園に行くには結構急な木の階段を上って行かなければならない。上の公園の端っこにも2台駐車できるところがあるが、こちらは車いす使用の方用なのだ。
自転車で手賀沼沿いの遊歩道からこの公園に行くなら、藤棚のトンネルを抜けて横断歩道を渡り、その先の急な坂道を上って右に曲がれば到着。右の小路を行くとビオトーブ。
芝生広場の斜面の木々の間からは手賀沼が見える。ベンチがところどころにあるので、そこでゆっくりするのも悪くない。
ただ、どうせなら、手賀沼やその脇にある遊歩道が見下ろせる南側の台地の先端にある2つのベンチに行ってみよう。
沼を見渡せる15mほどの丘の上にあるのだから当たり前だが、ここからの眺めはすこぶる良い。
前原古墳は我孫子市最古の古墳
そして、ここが実は『前原古墳』の上にあたる場所なのだ。
この古墳は2009年(平成21年)に確認調査が行われ、一辺約15メートルの2基の方墳が手賀沼を見下ろすように並んでいる様子が確認されている。墳丘は削平されていて周溝のみの確認。
その周溝からは、3世紀代の祭祀に使ったとみられる直径約40センチの壺の土器片などが出土したみたいだ。
これまで我孫子市内では、この近所にある『水神山古墳』が4世紀末のもので1番古いものとされてきた。だが、こちらは3世紀代ということで、現在は我孫子市最古の古墳とされている。
調査後は地下に埋め戻され保存されているので、この案内パネルがなければ、ここがかつて古墳があった場所とはわからない。
パネルには前原古墳と周辺の古墳、発掘時の写真や古墳平面図、パネルのある場所から見た古墳復元図などが解説と共に載せられていて、なかなか面白かった。
というわけで…
古墳巡りポタの1回目は高野山桃山公園にある前原古墳をお届けしました。
残念ながら埋め戻されているので古墳自体は見られないが、この下にあるんだと思うとちょっと不思議な感じがした。
まあ古墳のことはさて置いてもなかなか良い公園だ。手賀沼を間近で見下ろすことができるのはかなりポイントが高い。ちなみに、ここは通称『ゼロポイント』と呼ばれているらしい。
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