G 島田忠幸: 帰ってきたバイソン
島田忠幸
―島田忠幸: 帰ってきたバイソン 説明パネル
帰ってきたバイソン
アルミ
バイソンは肩が高いほうが敵に襲われづらく、
雌にもてるという。
肩が高いとは、
脊柱が弓形に湾曲していると思っていたが、
そうではなく胸椎に絡むじん帯が支えていた。
そんな肩に興味を抱き、
脊柱が見えるバイソンを作りました。
第23回我孫子アートな散歩市、
今回はアビスタの館内1Fに展示されている島田忠幸さんの『帰ってきたバイソン』。
鳥の博物館と道を挟んだ駐車場にある作品、
ジャイアントモア=『安美湖をもとめて』もこの方の作品。
我孫子市市制50周年で開催した、
2020年の『我孫子動物彫刻展 島田忠幸 プリニウスの動物たち』がこの方の作品を見たはじまり。
今回は、
バイソンなんだな。
2016年にオバマ大統領はバイソン遺産法(National Bison Legacy Act)を成立させて、
国を象徴する動物として『国の哺乳類』に指定した。
かつてバイソンは北米大陸に何千万頭もいたけどヨーロッパ人が北米大陸を植民地化、
大量殺戮したことで1870年代には絶滅寸前の500頭前後まで減少したらしい。
ただ20世紀初頭に始まったバイソンの保護活動が続けられ、
現在は50万頭前後まで増えている。
ところが2022年学術誌『scientific reports』の論文では、
全ての個体に家畜ウシのDNAが僅かに含まれていたことが発表されている。
持ってるとは言っても、
僅か0.24%みたいだけど。
それにしてもこの作品、
脊柱が見えるバイソンというあたりが面白い。
今泉岐葉: 夢降る里
そういえば、
同じくアビスタ1Fのこのバイソンが展示されている側とは反対側にはこんな作品。
樂書家である今泉岐葉さんの『夢降る里』で、
アビスタ前で実際にこの作品を書くパフォーマンスがあったようだ。
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