E1 布施新吾: 無機質なヒザシ
布施新吾
―布施新吾: 無機質なヒザシ 説明パネル
無機質なヒザシ
アクリルケース、ソーラーおもちゃ、テーブル
殺風景でリアルな感覚を感じる身近なものを題材にした作品を制作しています。
今回は以前から何度か発表している太陽電池で動く100均のおもちゃをつかい、
エコとは?
日常のほんの少し違和感のある感覚を表現してみました。
楚人冠公園
第23回我孫子アートな散歩市、
今回は『E 楚人冠公園』から。
公園と言っても遊具などは何もなく、
ベンチと東屋があるだけの広場だ。
ただ、
ここに楚人冠句碑や楚人冠の紹介パネルなどがあるのでただの広場とは違う。
無機質なヒザシ
40個のソーラーおもちゃの黒いヒマワリたちは、
アクリルケースの中に置かれている。
そして、
太陽の光で同じ方向を向いて一定のリズムでユラユラと揺れている。
遠目には何か黒い虫か何かが、
蠢いている感じに見えなくもなかったが黒いヒマワリなのだ。
黄色いヒマワリが黒一色というのはかなりの違和感だし、
それが皆同じリズムでユラユラ揺れていることにも違和感。
敷地の広さに対してポツンと小さな作品が置かれているのも、
何となく違和感。
その違和感は気持ちの悪い違和感ではなく、
不思議な感覚を呼び起こすものだ。
一定のリズムのユラユラは、
なぜかずっと見ていられてやがて気持ち良くなる。
違和感が気持ち良いに変わることは、
少しだけ気持ち悪いかもしれない。
この作品の少し先には黒いヒマワリが1つだけ、
やはりアクリルケースの中で揺れている。
集団ではないので、
違和感はあまり感じない。
よって、
気持ち良くもならない。
違和感が気持ち良いに変わらないから、
少し気持ち悪いもそこにはない。
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