M マエノ マサキ: 積み木のテラス
マエノ マサキ
―マエノ マサキ: 積み木のテラス 説明パネル
積み木のテラス
木材・他
公園の砂場のように積み木で遊べるテラス。
自由に遊んで欲しい。
積み上げても風や雨や鳥など、
自然の中で崩れてしまう。
当然、
人が崩すこともあるだろう。
しかし、
積み上げることができるのは人しかいない。
崩しても、
崩れても、
積み上げることができるのは人の手だけなのだ。
瀧井孝作仮寓跡（寿古墳公園）
瀧井孝作仮寓跡、
寿古墳公園。
ここは、
かつて志賀直哉に誘われた瀧井孝作が1年ほど住んだ場所。
そして、
一基の前方後円墳と十三基の円墳からなる『子の神古墳群』の5号墳があるところでもある。
積み木のテラス
そこに展示されているのが、
マエノマサキさんの『積み木のテラス』。
既に崩れてしまっているのか？
敢えて少し崩して展示しているのか？はわからない。
木片が積み上げられいて、
一部は崩れている。
インスタに、
真ん中の円柱的なものが崩れる以前の状態の写真があった。
ということは、
見たものは既に崩れてしまったものだったわけだ。
脇には、
別のものが積み上げられていた。
インスタの写真には、
これは写っていない。
ということは、
誰かが積み上げたものなんだろう。
自由に遊んで欲しい、
とパネルにはあったがとりあえず触れることなく眺めて終わった。
崩すこともできるし積み上げることができるのが人
でも人間って、
今更もう積み上げることができないくらいに崩してきたものがたくさんあるよな。
崩したものを、
寸分違わずに戻すことはできない。
似たように、
積み上げることはできるかもしれない。
でも取り返しのつかないくらいに崩したものは、
きっともう積み上げることはできないのかもしれない。
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