
旧村川別荘からハケの道をまっすぐ進まずに、右の坂道を上って行くと、右手に『あおむし君のおうち』と書かれた建物が目に飛び込んでくる。
Y字路に建つ『世界で一番小さな蝶ちょ園 あおむし君のおうち』

Y字路のところに建てられたメルヘンチックな細長い三角形の家だ。
Y字路というと横尾忠則氏の描くY字路をつい思い浮かべてしまうが、ここでは全く関係ない。ただ横尾氏の作品と同じくらい印象に残る家ではある。
表札は『あおむし君のおうち』

ここは自宅を『世界で一番小さな蝶ちょ園 あおむし君のおうち』と名付けて、さまざまなチョウの成長を公開しているところだ。
確か2019年の12月頃だったと思うが、毎週土曜夜9時から放送のテレビ番組『出没!アド街ック天国』で我孫子市が取り上られた時、『この街の気になるスポット KINISPO』で紹介されていたのを見たことがある。
どこにあるのかな?と思っていたが、たまたま偶然見つけたのだ。知っていて向かうよりも、偶然見つける方が間違いなく楽しい。
この表札を見つけた時は、もしかしてこれが…と思って逆側を見たらまさにあのおうちだった。
出窓でチョウの成長を見ることができる

ここに住んでいる方が、1998年に家を建て替えた際に、1階の出窓でチョウが卵から青虫、サナギを経て羽化するまでを見られるようにしたものだ。
元々40年ほど前から、チョウの羽化を見てみたいと思って自宅でチョウの飼育を始めたらしい。

卵から成虫になるまで大切に育て、年間25種3000匹ものチョウたちがこの展示室の出窓から飛び立っていく。
あおむし君の木琴

カラフルなあおむし君のオブジェがあると思ったら、どうやら木琴のようだ。
上下のハート型の色分けが音符になっている。その色の順番にスティックで叩いていくと♫チョウチョ チョウチョ ナノハニトマレ…♫と弾けるようになっているみたいだ。
設計者であり、彫刻家でもある大阪健氏に依頼して創ってもらったもの。
さすがに弾きはしなかったが、子供たちが楽しそうに弾いている姿を思い浮かべた。
というわけで…
世界で一番小さな蝶ちょ園 あおむし君のおうちでした。
子供達にとっては何とも楽しいおうちなんだろう。
いや、大人でも何だか温かい気持ちになるステキなおうちだ。
チョウがこの家の窓から飛び立つ姿を見てみたいと思った。
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