手賀沼古墳巡りポタリング…根戸古墳公園の『根戸船戸2号墳古墳』

根戸古墳群

日立精機2号墳に行った後は、再び線路をくぐって逆側へ。

我孫子第四小学校と白山中学校の間の道を抜けていくと、手賀沼を見下ろす台地にある根戸古墳公園に到着する。

ハケの道沿いにある船戸の森のすぐ近くだが、ハケの道から外れることは滅多にないので、その位置関係が最初わからなかった。

ここの後に何となく自転車を走らせているといつものハケの道に出たのでやっとわかった次第。

それで、この辺りには6つの古墳があって、調査によると古墳時代終末期(7世紀初頭)のダルマ型墳だったそうだ。

この根戸古墳公園に根戸船戸2号墳の他に、最近までは1号墳もあったみたいだ。

2014年の調査では、大和王権とのつながりが指摘される頭椎太刀(かぶつちのたち)が発掘されている。まだそんなに時間が経過していない。

この頭椎太刀は、古墳時代の人が描かれる時によく持っているやつだ。束の頭がタマゴみたいな形に膨らんでいるのが特徴で、多分見れば見たことあると思う方も多いのではないだろうか。

この刀は実戦というよりは儀仗用のものだったようだ。他にも大刀3本、鉄鏃約120本など、沢山の遺物が出たという。

調査も一応したし、遺物も出たし、というわけでもないのだろうが、この調査後にはここもなくなってしまった。

根戸古墳公園に残された根戸船戸古墳群唯一の2号墳

▲ 根戸船戸2号墳

そうやって他が消滅していく中で、6基のうち、唯一残されたのがこの2号墳。正面入口から入ると1番奥にその姿を見せる。入口近くに遊具はあるが、古墳近くはベンチがあるだけだ。

公園の中にたまたま古墳があったというよりも、古墳を保存するためにここを公園にしたのだろうか?その辺のことはちょっとわからない。

この2号墳、全長が20メートルくらいの前方後円墳っぽい形なんだけどちょっと違う。変形バージョンといったところか。

解説パネルがあった。

▲ 根戸船戸2号墳の解説パネル

この古墳の埋葬施設は横穴式石室で、周辺からは須恵器や鉄器が出土したそうだ。

この古墳、きっと子供が上って遊ぶにはちょうど良いのかもしれない。どうせなら、遊んでいる中で、これがどういうものなのか?を知ってもらえると良いなと思う。

▲ 根戸船戸2号墳

昔遊んだ公園にさ、古墳があったんだぜっていうのは悪くない。

失われた古墳

この近くには白山古墳群という13基の円墳があったみたいだが、そちらも全て消滅してしまっている。

ほんの少しだけ巡っただけなのに、随分と沢山の古墳が消滅したことを知った。

というよりも、手賀沼周辺にはすごく沢山の古墳があったということも初めて知った。

確かに眺めの良い場所に古墳はある。そうなるとどんどん住宅地になっていくのも仕方ないことなんだろう。もっと都心から離れていればここまでのことはなかったかもしれないが、こればかりはどうにもならない。

でも消滅してしまった数を知ると、なんだか残念だなぁと思うのだ。

というわけで…

ふと思い立って古墳巡りポタに出掛け、前原古墳に始まって、水神山古墳、香取神社古墳、日立精機2号墳、根戸古墳群と巡ったわけだが、思っていたよりも結構面白かった。

また別の日に他の場所にも行ってレポートしてみたいと思う。

それにしてもこれらの遺物は本当にどこで見られるんだろう?それもかなり気になる。

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根戸古墳公園

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