泉切り返シ古墳と伊津美鳥見神社と東葛印旛大師第28番ポタリング

伊津美鳥見神社

東葛印旛大師88ポタリング第28番

さて、
東葛印旛大師88ポタリング

泉地区
 ①二十三夜堂 31番・70番札所
 ②龍泉院 33番札所(・元16番)
 ③伊津美神社 28番札所
 ※妙見社 元16番
 ※不動堂 元31番

3つの札所と元札所が2つある泉地区
今回は伊津美神社 28番札所

例によって、
寄り道から。

切り返シ古墳

切り返シ古墳

泉地区には、
切り返シ古墳と呼ばれている場所がある。

Google Mapにも切り返シ古墳と出ているが、
三叉路の中央にあってガッツリと削られてしまった円墳らしきものだ。

ゴミ捨て場のうしろに小高い場所があるのを発見した際には、
古墳とは思わなかった。

というか、
そもそも本当に古墳なんだろうか?

切り返シ古墳

横には、
畑地灌漑記念碑なるものが建っている。

何やら小高い場所には石碑みたいのが見えるので、
気になって自転車から降りて見てみることに。

切り返シ古墳

左側には、
側面に明治四十二年(1909年)建立と刻まれた大師道道標があった。

上には、
指差しの手が左右を指差している。

その下の真ん中には大師道
下には泉講中

右には八十三番桺(柳)戸
左には八十八番鷲野谷とある。

隣には、
出羽三山西国秩父坂東供養塔

上には、
西國・秩父・坂東

中央には、
百所巡拝供養塔

右には文化三寅歳とあるから、
文化三年(1806年)のものなのだろう。

右には、
八月吉日

側面には、
南松戸江戸道 西流山道ということか。

もう片方には、
北木下 東柳戸かな?

ここは古墳だとしても、
まあ何とも言えない姿だけど脇に石段がある。

切り返シ古墳

そこを上ってみると、
石仏や石塔があるのだ。

切り返シ古墳

文化十二年(1815年)
六字名号塔

切り返シ古墳

六字名号塔

南無阿弥陀仏の六字を陰刻した名号塔。

名号塔は、
神仏の名号(名・名字)をしるした石塔の総称のこと。

切り返シ古墳

右が、
明治三十四年(1901年)出羽三山供養塔

右から湯殿山・月山・羽黒山

左も出羽三山供養塔で、
文政六年(1823年)のもの。

こちらは、
右から月山・湯殿山・羽黒山

切り返シ古墳

更に、
これは随分と新しいとはいえ40年以上前の昭和五十四年(1979年)出羽三山供養塔

手前に見えるのは、
丸彫りの石仏。

切り返シ古墳

この左隣にも、
もう1体。

切り返シ古墳

更にもう1体は、
馬に跨っているもの。

切り返シ古墳

たまたま通りがかりに見つけたこの切り返シ古墳
なかなか面白かった。

この近くの明治牛乳沼南販売所落合牛乳店には、
道祖神ならぬ道路神と刻まれた石塔があったことを付け加えておく。

伊津美鳥見神社

伊津見鳥見神社

さて、
東葛印旛大師第28番があるのが鳥見・香取・春日の三社を祀っている伊津美鳥見神社

伊津美鳥見神社

石鳥居扁額には、
伊津美鳥見神社

手水鉢は、
文化七年(1810年)のもの。

伊津美鳥見神社

鳥居の下には、
雷神宮の石塔。

伊津美鳥見神社

❓雷神宮❓

雷霊を司る神、

雷神を祀ったものか?

拝殿前には、
新旧の狛犬

伊津美鳥見神社

手前のものが、
新しく平成16年(2004年)のもの。

伊津美鳥見神社

奥の方が、
古いもので明治二一年(1888年)のもの。

伊津美鳥見神社

拝殿扁額には、
伊津見神社

伊津美鳥見神社

拝殿の奥にある本殿にも、
伊津見神社扁額

伊津美鳥見神社

左側の柱にはない、
銅製の飾りみたいなものは何なのだろう?とちょっと気になるがわからない。

伊津美鳥見神社

社殿・本殿の周りを見てみると、
結構いろいろある。

境内左手には、
天満宮。

伊津美鳥見神社天満宮

天満宮

菅原道真を祭神とする神社。

太宰府天満宮と北野天満宮が総本社とされる。

天満は道真が死後に送られた神号の天満大自在天神から来たといわれている。

日本書紀の虚空見から、

あるいは道真の怨霊が雷神となりそれが天に満ちたことがその由来。

コンクリートの基壇の上には石祠や石塔などが並ぶ。

伊津美鳥見神社

1番左の石祠は、
多分伏見稲荷大明神と刻まれていたんだろう。

伊津美鳥見神社

次の石祠は、
秋葉山と刻まれている文久二年(1862年)のもの。

伊津美鳥見神社

秋葉山

全国各地に点在する秋葉神社で、

静岡の秋葉山本宮秋葉神社が総本山。

秋葉山として祠や寺院の中で祀られている場合が多い。

殆どの祭神は、

火防・火伏せの神として広く信仰された秋葉大権現。

秋葉大権現は、

秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神。

次は、
天保二年(1831年)石神大明神と刻まれた石塔

伊津美鳥見神社

石神大明神

隣にある金精大明神と同じく、

豊穣や生産に結びつく性器崇拝の信仰の神か?

1番左には、
金精大明神が3基。

伊津美鳥見神社

金精大明神

男性シンボルの形をした御神体を祀った神の一柱。

豊穣や生産に結びつく性崇拝の信仰によるものから始まったとされている。

更に先にも、
3基の石祠がある。

伊津美鳥見神社

左から、
安政八年(1859年)大杉神社

伊津美鳥見神社

真ん中が文久二年(1862年)
金毘羅大権現と刻まれていたのかな?

伊津美鳥見神社

金毘羅大権現

香川県仲多度郡琴平町の象頭山中腹に鎮座する単立神社、

金刀比羅宮に祀られる神で、

海神として船乗りなどの信者が多い。

金刀比羅宮は、

明治初年の神仏分離以前は金毘羅大権現と称し、

通称は讃岐の金毘羅さんで知られる。


同じく文久二年(1862年)弁財天

伊津美鳥見神社

更に奥には、
伊勢参拝記念碑日露戦争記念碑大東亜戦争従軍記念碑など。

伊津美鳥見神社

逆側には、
八幡宮文久二年(1862年)の駒形神社石祠

伊津美鳥見神社

八幡宮

全国の武家から、

武運の武神弓矢八幡として崇敬を集めた八幡神を祭神とする神社。

❓駒形神社❓

駒形大明神を祭神とする日本各地にある神社で、

総本山とされるのは岩手にある駒形神社。

駒形大明神は馬と蚕の守護神とされている。

まあ、
ちゃんと見るといろいろとある。

伊津美鳥見神社の隣の謎のお堂

伊津美鳥見神社隣の謎のお堂

伊津美鳥見神社の隣には、
不明のお堂。

伊津美鳥見神社隣の謎のお堂

敷地内にはブランコや鉄棒などの遊具があるのだが、
その傍に建っている。

伊津美鳥見神社隣の御神燈

近くには台座だけのものと、
上部が欠けている御神燈

伊津美鳥見神社隣び崩壊した御神燈の上部?

と思ったら、
敷地内の端っこにその残骸らしきものが…。

東葛印旛大師第28番

東葛印旛大師第28番

さて、
東葛印旛大師第28番

東葛印旛大師第28番

実際の四国八十八所霊場での第28番は、
空海が楠の大木に爪で薬師如来像を彫って荒廃していた本寺を復興したとされる大日寺

所在地:高知県香南市
創建年:(伝)天平年間(729年 – 749年)
開基:(伝)行基
山号:法界山
院号:高照院
寺号:大日寺
宗派:真言宗智山派
本尊:大日如来
真言:おん ばざらだどばん
御詠歌:露霜と 罪を照らせる 大日寺 などか歩みを 運ばざらまし

というわけで…

今回の東葛印旛大師ポタリング88は、
第28番

それ以外には、
古墳という名は付いているが石仏・石塔の塚のような切り返シ古墳

そして東葛印旛大師28番大師堂がある、
伊津美鳥見神社でした。

それにしても東葛印旛大師ポタリングといいつつ、
メインであるべき東葛印旛大師はサブ扱いのようになっているな…。

まあ、
東葛印旛大師だけだと一瞬で終わるし他にもいろいろスポットがあるということで。

東葛印旛大師第28番ポタリングMAP

過去分1はこちら

他の東葛印旛大師88ポタリングはこちらから

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