柴崎 東源寺
さて、
新四国相馬霊場八十八ヶ所と周辺スポットポタリング。
今回は、
我孫子市柴崎地区の75番札所の東源寺。
概要
青龍山 医王院 東源寺は、
柴崎神社の隣の円福寺の横の入口からほんの少し進んだところにある。
東源寺は北条氏康が開基となり天文9年（1540年）に山号院号を定めて創建、
法岩院五世梅室宗芳（文禄元年1592年寂）が開山したという。
石造物
門を入ると、
新四國七十五番の標石がある。
正面は弘法大師誕生地讃岐國善通寺移、
新四國七十五番。
右側面には南無大師遍照金剛、
左側面には明治廿五年（1892年）…。
正面には、
六地蔵。
右折すると、
県指定天然記念物の榧の大木。
この榧は根回り6.3m・目通り4.5m・樹高24mで、
樹齢は約250年と推定され昭和10年に千葉県の天然記念物に指定されている。
相馬八十八箇所を開基したとされる、
光音禅師のお手植えと伝承される。
この榧の大木の奥に、
本堂がある。
本堂右手前にある現代の慈母観音銅像の脇に、
石仏が10基ばかり並んでいる。
寛文十年（1670年）、
二臂如意輪観音十九夜塔。
享保七年（1722年）、
青面金剛塔。
延宝二年（1674年）、
青面金剛塔。
享保十七年（1732年）、
庚申供養塔。
天保十三年（1842年）、
文字庚申塔。
文久四年（1864年）、
普門品十万巻供養塔。
明治二十四年（1891年）、
法華経千部書写須弥壇埋納碑。
元文三年（1738年）二十三夜勢至観世音塔に延享元年（1744年）文字馬頭観世音塔、
文化六年（1809年）文字虚空蔵菩薩塔。
参道左には、
地蔵塔と宝暦十四年（1764年）馬頭観音塔。
他には、
文政六年（1823年）白山妙理大薩埵。
文化十三年（1816年）、
子安観音像。
明治三十二年（1899年）、
道了大権現石祠。
75番
さて75番の大師堂は、
かなり立派なものだ。
平成元年（1989年）に改新築されたもので、
石積の基壇上に建つ入母屋造・向拝付の建物。
屋根は本瓦葺で、
軒まわりに蛇腹状の支輪を用いている。
というわけで…
今回の新四国相馬霊場八十八ヶ所と周辺のスポットポタリングは、
柴崎地区。
2つある札所のうちのもう1つ、
柴崎神社の隣にある新四国相馬霊場55番羽黒山円福寺からはすぐ近く。
新四国相馬霊場75番、
青龍山医王院東源寺。
かなり立派な75番大師堂に光音禅師のお手植えと伝承される県指定天然記念物の榧の大木、
あちこちにある庚申塔などここもなかなかの充実ぶりだった。
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