五香・六実地区
東葛印旛大師88ポタリング、
現在は松戸地域。
2回目で最後、
五香地区と六実地区。
それぞれ、
地図だとこんな感じ。
五香地区
六実地区
この2つの地区には、
それぞれ札所が1つある。
松戸地域
(1)六実地区
①高靇神社 32番札所
(2)五香地区
①善光寺 68番札所
数字に因んだ地名
この五香とか六実とか、
数字にちなんだ地名。
この数字は、
明治初期の開墾順に数字が付けられているという話だ。
1番目の初富(現・鎌ケ谷市)から13番目の十余三(現・成田市)まで、
全部で13カ所あるんだけどこんな感じ。
・初富(はつとみ) 鎌ケ谷市
・二和(ふたわ) 船橋市
・三咲(みさき) 船橋市
・豊四季(とよしき) 柏市
・五香(ごこう) 松戸市
・六実(むつみ) 松戸市
・七栄(ななえ) 富里市
・八 街(やちまた) 八街市
・九美上(くみあげ) 香取市
・十倉(とくら) 富里市
・十余一 (とよいち) 白井市
・十余二 (とよふた) 柏市
・十余三 (とよみ) 成田市・香取郡多古町
五香善光寺
善光寺と言えば長野県の善光寺だけれど、
五香にもあるのだ。
靈鷲山源福院善光寺は、
明治24年(1891)創建の浄土宗の寺院。
当時五香六実の開墾に各地から集まった入植者の心の支えとして、
小金東漸寺の住職が寺院の建立を計画して説教所を開いたのが始まり。
その後、
この説教所を基に寺が創建されたのが1891年(明治24年)。
開山したのは、
あの山崎辨榮上人。
なので山門左にも、
辨榮上人草創道場とある。
この山崎辨榮上人は、
今まで何度となく出てきている。
なので、
こんな山崎辨榮上人ゆかりのものが山門を入ってすぐ右の小高いところにある。
説明板が、
ある。
楊柳観音菩薩
明治二十九年五月
石川彦治右ェ門の施主により
辨榮聖人が建立されたもの靈鷲山 善光寺
楊柳観音菩薩説明板
本堂の前にも、
ゆかりのもの。
弥陀三尊來迎佛
当寺関白静譽大康上人明治
十七年五月十七日御変遷化後
報恩供養の為辨榮聖人が
建立されたもの靈鷲山 善光寺
弥陀三尊來迎佛説明板
この南無阿弥陀佛塔も、
下に辨榮の文字が刻まれている。
東葛印旛大師68番
さて、
東葛印旛大師。
この善光寺は、
68番。
それで、
実際の四国八十八所霊場での第68番は神恵院。
所在地:香川県観音寺市八幡町
創建:大宝3年(703年)
開基:日証上人
山号:七宝山
院号:神恵院
宗派:真言宗大覚寺派
本尊:阿弥陀如来
真言:おん あみりた ていぜい からうん
御詠歌:笛の音も 松吹く風も 琴弾くも 歌うも舞うも 法のこえごえ
六実高靇神社
この高靇神社は、
五香・六実の開拓者が明治六年(1873年)に創建したという。
高靇は、
たかおと読むんだけどこれはなかなか読めない。
降雨天候を司る髙靇ノ命(たかおかみのみこと)が、
社名の由来とされる。
境内1番左には、
珍しいガラス張りで神輿が収められている。
よく放置されていることが多い力石が、
こんなにきちんと扱われているのも珍しい。
駐車場の端っこには自動車ご祈祷所があって、
昇り龍と下り龍。
明治二十五年(1892年)の、
手水鉢。
あとは出羽三山参拝記念碑などが、
少々あるくらい。
東葛印旛大師32番
さてここは境内にある32番の標石からもわかるように、
東葛印旛大師32番札所。
なかなか立派な彫刻が施されている大師堂は、
本堂の右脇にある。
それで、
実際の四国八十八所霊場での第32番は禅師峰寺。
所在地:高知県南国市十市
創建:(伝)神亀年間(724年 – 729年)
開基:(伝)行基、聖武天皇(勅願)
山号:八葉山
院号:求聞持院
寺号:禅師峰寺
宗派:真言宗豊山派
本尊:十一面観世音菩薩
真言:おん まか きゃろにきゃ そわか
御詠歌:静かなる わがみなもとの 禅師峰寺 浮かぶ心は 法の早船
というわけで…
今回の東葛印旛大師88ポタリングは、
松戸地域の2回目で五香地区と六実地区を巡った。
先ずは五香にある善光寺と68番、
続いて六実にある高靇(たかお)神社と32番。
以上、
2つの札所を25枚の写真でお届けしました。
東葛印旛大師68・32番ポタリングMAP
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