佐治正大 – 「石杼」―どこへ向かうんだい!―
さて、
今回の『我孫子アートな散歩市』は手賀沼公園。
佐治正大氏の、
『「石杼」―どこへ向かうんだい!―』。
5メートルくらいはあるだろうか?
石が横たわっている。
『石杼』とは何だろう?
『いしひ』と読むので良いだろうか?
『杼』は織物を織る際に、
経糸の間に緯糸を通すのに使われる道具だけどその石版なのかな?
形が似ているといえば似ているけど、
それは宇宙船のようにも見えるし何かの生きもののようにも見える。
ただ言われてみれば、
確かに杼の形に見えなくもない。
遠目だとわからないが、
近くでよく見ると青や黄色の斑点。
キレイな形の石だが、
その色でキレイさが更に増しているように感じる。
杼石ではなく石杼
確か『岩下の機織石』というのがあって、
井出道貞が書いた『信濃の奇勝禄』で紹介されている伝説に出てくるはずだ。
その機織り石の脇には杼・筬・ちぎりに形が似ている岩があって、
それぞれ杼石・箴石・ちぎり石と名付けられたもの。
機織り石は雨が降りだそうとカラカラと音をたてることがあって、
その音が機を織るときの音とよく似ていることから『機織石』と呼ぶようになったという。
そしてこの音が聞えると、
晴れていた空もいつのまにか曇ってきて数日のうちには必ずと言って良いほど雨が降ったという話だ。
この作品をしばらく眺めていたが、
もちろんカラカラと音をたてたりはしない。
でも、
実は見ていない時に音を立てていないとは言い切れない。
というわけで…
今回の我孫子アートな散歩市は、
G3-石杼―どこへ向かうんだい!―。
さて、
石杼は手賀沼から出てきたところなんだろうか?
それとも、
手賀沼に向かっているんだろうか?
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我孫子アートな散歩市2021
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