瀧井幸作仮寓跡(寿古墳公園)
旧村川別荘をあとにしてハケの道を再び進むと、
右手に『瀧井幸作仮寓跡』の案内があるので階段を上がって右の森へと足を踏み入れる。
自転車ならば、
上まで上り切ってぐるっと回った方が行きやすいかもしれない。
ここは『瀧井幸作仮寓跡』とは言っても、
特にその建物に関連したものは何もない。
ただ別名『寿古墳公園』というわけで、
敷地内には『子の神古墳群』の5号墳がある。
柵の向こうの盛り上がったところがそうなのだが、
いつもは草に覆われてわかりにくいのだがキレイに刈られていたのではっきりとその姿がわかる。
同じように墳丘前に並んでいる出土品のレプリカも、
よく見ることができた。
かとうかずみ – 楽しげな森
さて今回の『我孫子アートな散歩市』は、
手賀沼公園にも作品がある『L – かとうかずみ – 楽しげな森』。
仮寓跡の木々の間に、
カラフルな輪っかがまたいくつも見えている。
古墳と仮寓跡という場所と現代のアートと、
時間がバラバラな要素が1つの場所に集まっている。
その光景には、
不思議と違和感はない。
それぞれがそれぞれを引き立てて、
それぞれがそれぞれに引き立てられている。
ハケの道から脇に逸れた森の中が、
こんなふうになっていることを知っている人はどれくらいいるだろう?
まさかこんな光景になっているなんて、
全く知らない人たちも沢山いるに違いない。
もし近くを通ったら、
ちょっとだけ寄り道するのも悪くないはずだ。
たまにここで子供達が遊んでいるのを見掛けるが、
この作品を見てどんなことを感じるだろうか?
ボクが子供だったら絶対に作品に触れてしまうだろうな、
と思うのだが実際今の子供たちはどうするだろう?
あいにく訪れた時は誰もいなくてひっそりとしていたが、
子供達が遊んでいる時にまた訪れてみたい。
というわけで…
今回の『我孫子アートな散歩市』は、
かとうかずみ氏の『楽しげな森』。
かつて瀧井幸作の仮寓であり古墳がある高台に、
カラフルな輪っかを纏った木々。
確かに『楽しげな森』になっているし、
実際に楽しい場所になっている。
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